お掃除の注意点/広島 仏壇 掃除 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを使命にしています。
この「職人の日記」では、掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日、12月13日は「正月事始め」と言って、「煤払い」などの正月の準備にとりかかる日とされています。
今年もあとわずか、そろそろ大掃除の時期になりましたね。
そこで、今回はお仏壇のお掃除についてお話をしたいと思います。
お仏壇のお掃除をする為の手順ですが、まず最初に・・・
「お参り」をしてからお掃除しましょう。
あれ?一人だけカメラ目線の女の子が(笑)
続いて、お仏具をよけていくのですが、と、その前に!
そうです。お仏具の位置を写真に収めておきましょう。今はスマホがあるので、便利ですね。
こうしておけば、お掃除が終わった後にどこに何を置けばよいのか迷わなくて済みます。
そして、お仏具を降ろすときの注意点は・・・
そうです。「下から」降ろしていきましょう。
手の届きやすい上から降ろすと楽なんですが、他の仏具に当たって落としてしまう危険性があります。なるべく、下の棚のお仏具から降ろしていくといいですよ。
お仏具が無くなったら、お仏壇の中のホコリを払い、棚や引出しの中を拭いていきます。
先ず、ホコリを払うには刷毛を使いましょう。
その時の刷毛は、手のひらサイズのモノがいいですよ。
大きなハケやケバタキを使わない理由は、「刷毛の先と細工が当たるのを防ぐ」ためです。
柄の長い刷毛などを使うと、距離感が分からずお仏壇の細工や金具に刷毛の先がぶつかって、細工が折れたり金具が外れたりすることがあります。なるべく、手先から近くに刷毛があって、払いやすいものを使うといいでしょう。
お化粧の時に使う「化粧筆」なども柔らかい素材で作られているので、おススメですよ!高級熊野筆だと仏様もお喜びになられるかもしれませんね!
続いて、棚部分などを拭いていきます。
この時に注意して頂きたいのは、布は必ず「乾いた布」を用意してください。
濡れた布だと、お仏壇の種類や拭く場所によっては塗装に良くない影響(割れ、反り)が出ることもありますので、ご注意ください。
そして、拭く時は、強くこするとキズになるので、優しく拭くようにしてください。
また、布ではなく下の写真のようにコットンなどを使うのも柔らかい素材なのでお勧めです。
この時、絶対に触ってはいけないのは、「金箔」の部分です。
この部分はどれだけ優しく触っても「金が剥がれてしまう」ことになります。
上の写真のように、「仏壇の扉を拭いて、金を剥がしてしまった・・・」というご相談を多くお受けします。
この様にならない為にも「金のところは触らない!」が鉄則ですね。
以上のことにご注意いただきながら、お仏壇の中の煤を払って、ピカピカになった仏様、ご先祖様と一緒に穏やかな年越しを迎えるご準備をしていってくださいね。
また、お仏壇のお掃除のことで気になる事やご質問がございましたらお気軽にお電話やLINEでご相談くださいませ。
お仏壇を通して、心晴れやかな毎日をお過ごしいただけるように音羽屋としてお手伝いしていければ嬉しいです。
本日もお読みいただき、誠にありがとうございました!