アミダクジと阿弥陀如来/広島 仏壇 修理 音羽屋
こんにちは!
広島でお仏壇の修理専門の
音羽屋の山縣です
当店はお仏壇という
家の中の大切な場所を
繋いでいくことで
その「家ならでは」の
想いが伝わっていく
ことを使命にしています!
この「職人の日記」から
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど
お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!
ということで・・・
今日もブツブツ言ってます!
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先日、お客様からお預かりをした阿弥陀如来様
よ~く見ると
光背(後ろの放射状の細工)が2本抜けています
お仏壇とご一緒にお預かりする際に抜けていることをお伝えすると
「いつからなんでしょう?
私も全く知りませんでした・・・」
とお客様もご存知なかったようです
そもそも
この放射状の針のような部品は何本あるのでしょうか?
掛軸の阿弥陀如来様も
立像の阿弥陀如来様も
同じく「48本」あります
この本数は阿弥陀如来様の「四十八願」が由来とされています
「四十八願」とは阿弥陀様がまだ法蔵(ほうぞう)という名前の修行僧であった時に
48個の御誓願を立てられた時の数字になります
つまり
1本や2本ぐらいいいや!
というモノではなく
48本揃ってこそ成り立つという大切な部品になります
ちなみに「あみだくじ」の語源の由来は「阿弥陀如来の【あみだ】」からきているそうですよ
「あみだくじ」は室町時代からあり主に賭博などで使われていました
当時のあみだくじは
今のような縦と横の線の形ではなく放射状になっていました
放射状に引かれた線の中心には賞金額が記載してあり
その賞金を当てるというくじが最初のあみだくじだったそうです
線を引いていた当時の人たちが放射状の線を見て
「あ、これは阿弥陀さんの後ろのトゲトゲに似てるな!」
という事からあみだくじになったとか
そこからアミダクジは形を変えて現在のような縦と横の線になりました
室町時代からあったという事ですから「あみあくじ」にも古くからの歴史があるんですね
話しは戻り・・・
早速に新しい二本を作成をさせてもらいました
取り付けて修理完了です!
阿弥陀如来様は浄土真宗の御本尊になります
御本尊とはそれぞれの宗派にとって
信仰対象物となる最も大切な仏様
お仏壇の真ん中に祀る仏様で
真言宗では大日如来様
天台宗は阿弥陀如来様
曹洞宗は釈迦如来様
最も大切な仏様
お仏壇の中でも最も大切な場所になります
皆さまも是非ご自宅のお仏壇の御本尊様ものぞいてみてくださいね
ずっと家を見守って来てくださった仏様と繋がっていくといいことがあるかもしれませんね
音羽屋では
お仏壇を修復することだけではなく
仏様やご先祖様との「本との繋がり」を大切にしています
より多くのお客様が「本との繋がり」を大切にしていけるようにこれからも精進していきます
本日もお読みいただき
ありがとうございました!