しみじみながめます(平成26年12月)

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掛軸の表装・書直し
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施工内容
掛軸の表装お直し
お客様の声
先日は、御絵像の修復で大変にお世話になり、ありがとうございました。千葉県市川市で、なかなか思うような表具店さんが見つかりませんでした。四月以来ずっと気になっていました。ところが、思わぬことから音羽屋さんにお会いし、おかげさまで、その後はとんとん拍子でことが運びました。初めてお会いしたのは、十一月十四日でその前日に、先祖達が長く住んだ実家の家屋敷を売りました。そんなこともあって唯信寺にお参りした帰りでした。表装などには、全くの門外漢ですが満足のいく結果になり喜んでいます。御絵像を間近で拝し、ついでに、表装をしみじみながめます。なかなか美しいものです。布の種類が変わる継ぎ目などには、鋭いめりはりがあるなあと感じています。かさねがさねお礼もうしあげます。
担当者からのコメント
この度は、音羽屋へご依頼を頂き、本当にありがとうございました。代々のご本尊の掛軸を修復出来ないだろうかという事でたまたま通りかがったという当店へ直接、ご相談にお越しくださいました。お住まいは千葉県という事で、掛軸をご送付いただき、修復方法や表装の柄などの打ち合わせのやり取りをさせてもらいました。御絵像をそのままに、お裏書きも可能な限り残して、表装を落ち着いた雰囲気でお直しするという形でご依頼くださいました。 表装は、燻した金糸を使用することで、本金よりも輝きを抑えた雰囲気なっております。また、お裏書きは、剥落している箇所もございましたが、ほぼお預かりの状態そのままに残す事が出来ました。仕上がった掛軸をお送りさせてもらうと、「満足のいく結果になり喜んでいます。」とお手紙を頂戴しました。重ねて、お礼申し上げます。 また、御絵像がいつ頃のモノかと推察をさせてもらいましたが、お裏書きからの考察で凡そ140年以上前のものと思われます。平成の世に装い新たになり、これからも末永くお参り頂けると嬉しいです。
施工写真
修復前
修復後

表装お直し(前)の掛軸
施工前1(千葉県市川市)201411
 
表装お直し(後)の掛軸
施工後1(千葉県市川市)201411
 
 
表装の拡大
表装(千葉県市川市)201411
表装の牡丹の花の柄には、燻した金糸を使用しております。
燻してある事で、通常の金糸よりも輝きがおさえてあります。
 
 
裏側
裏面(千葉県市川市)201411
ひび割れている裏面を補強しております。
 
 
お裏書き
お裏書き(千葉県市川市)201411
右上に「本願寺釋廣如」と記されていました。
御絵像は、本願寺直属の仏師が描いて、これを本願寺が点検し、掛け軸の裏書きに 銘記、押印されたものが正しい御本尊となります。
釋廣如とは、本願寺第二十代門主の広如上人と思われます。江戸時代末期(1798 – 1871)になるので、御絵像は140年以上前のものと推察されます。
 
 
お客様から頂いたお手紙
お手紙(千葉県市川市)201412

【訪問エリア】広島市中区、南区、東区、西区、佐伯区、安芸区、安佐南区、安佐北区、安芸郡、廿日市市、呉市、東広島市、三次市、大竹市、山口県の皆さまからご利用いただいています。
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