「家族葬」
「家族葬をすると、人との縁が少なくなるよ。」
葬儀をすることで、故人を思い出します。
葬儀が終わってしばらくして、また故人のお話をしてくださいます。
その時、故人が心の中で甦ります。
ご家族だけだと、思い起こすきっかけが減ります。
「お久しぶり。おとうさん、お元気?」
「この前、亡くなったんよ。」
「あら、知らなかったわ。ごめんなさい・・・」
「ああ、家族葬だったから他にも知らせてないんよ。」
「あらそう。」
今さら、何も出来ないし。
次からも、その話題に触れにくい・・・
そこから、縁遠くなる。
そんな事があったそうです。
ご自身も家族葬にしようと、息子さんに相談されたそうです。
「死んだものは、何も言わんでえんよ。」
「任せときんさい。」
こう言われたそうです。
ご葬儀には、色んな形があっていいと思います。
でも、今回のお話はとても勉強になりました。
僕も祖父の葬儀で、見知らぬ方に会いました。
親戚でも初めて会う方もいらっしゃいました。
結婚式でも会った事ない方に。
核家族だけでなく、節目行事の規模が小さくなると
それだけ、縁が減っていくんですね。
ご年配の方とお会いする事が中心の仕事ですが、
経験と知識の深さがとても勉強になります。
ありがたい。