200年前の御本尊様と御位牌
先日、尾道市の旧家のお客様宅へご本尊様と御位牌をお納めさせてもらいました。
修復が仕上がった御位牌をずらっと並べるとこんな感じです。
ちょうど、朝日があたって輝いております。
実は、お預かりした時はこの様な感じでした。
100年以上はお参りをしておられたとの事で、煤で茶色くなってしまっています。
お預りをしてから、先ずは全てを分解していきました。
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古い物なのでなかなか外れない部分もございます。
そして、全体を洗浄して汚れを取り除き、漆部分を磨き込んでいきます。
金箔が剥がれているところもあるので、すべて押し直していくと・・・
その後、表面の文字に金泥を入れていきます。
この様な御位牌が10基。
続いては、御本尊様と御厨子の修復です。
これまた、年季が入ってますね~
扉の部分に何か書いてあります。
うーん。よく読めませんが、一番右の行は「文化八未年」と書かれてます。
調べてみると文化八年は確かに未年。西暦で言うと、1811年なので・・・
206年前!!江戸時代。これは、これは、なんともすごいですね~
という事で、その200年分の煤を洗い流していきます。
煤の向う側には200年前の金が輝いていました。
ただ、やはり剥がれている箇所もあるので箔押ししていきます。
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お綺麗になったところで、外してあった頭の飾りを取り付けていきます。この飾りも薬剤につけておくとキレイになりました。
お飾りをつけて、御厨子にお入れすると・・・
おお。綺麗になりました。
ということで、全てを梱包して、ご自宅にお持ちをさせてもらいました。
「まぁ、ほんまにきれいになったね~こりゃ、よろこんどってじゃ。ええね~」と大変お喜びくださり、本当に嬉しいです!
また、これから100年そして、その先までずっとお参り頂けると思うとこの様なご縁をいただき、本当にありがとうございました(^^♪