手作りの般若心経/広島 仏壇 修理 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを使命にしています。
この「職人の日記」では、掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日は、上置き型の唐木仏壇をお納めさせてもらいました。
紫檀という素材の四方練り(しほうねり)というとても高級な仕上げのお仏壇になります。
今回は、安佐南区のご自宅からお引越しということで、引っ越し業者さんのご紹介でご依頼を頂きました。
偶然にも当店のご近所(舟入)ということで、ご縁に感謝致します。
先祖代々のお仏壇と合わせて、お母様が大切にしておられた仏様のお仏壇も綺麗にさせてもらいました。
こちらは戦前からのお仏壇だそうです。
戦争が激化し、お母様が京都から広島へ抱えて逃げてきたというお話を教えて頂きました。
お仏壇を触りながら・・・
「お母さん、よかったねー!綺麗になったねー!」
と、とてもお喜びくださり、本当に嬉しい限りです。
ご依頼を頂き、誠にありがとうございました。
また、お仏壇の横には、とても素敵な衝立(ついたて)が置いてありました。
よ~く見ると般若心経が書かれています。
「これは、私が書いて貼っていったんですよ。」
「えぇっ!」
しかも、下地は大島紬だそうです!
「私が、病気をした時に二文字ずつ書いていってね。その後で、母の大島紬に貼ってみたの。それを衝立にしてもらったのよ。」
と教えて頂きました。
とても素敵な作品に感動するとともに、お仏壇やお着物を引き継いでいくことでお母様からの想いも繋いでおられるというとても素敵なお話を聞かせて頂きました。
音羽屋でも代々のお仏壇を繋いでいくことで、お客様がご先祖様の想いに繋がることで幸せを感じて頂けるように精進していきます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました!