仏具の修理/広島 仏具 修理 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを大切にしています。
この「職人の日記」では、掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日は、リン灯というお仏具の修理のご依頼を頂きました。
リン灯とは、お仏壇の中に吊り下がっているお仏具になります。
以前にご紹介したリン灯の修理(金メッキ)の様子
リン灯とは、「輪灯」と記載します。
この輪灯は浄土真宗のみ用いられるお仏具になり、宮中の儀式で明かりを灯す為に使われていた道具からきているといわれています。
お仏壇の中でも灯明用として、内部を明るくするための道具になります。
今回は、お客様からメールでご相談がありました。
「輪灯のつなぎの部品がなくなり、釘を曲げて代用しています。グラグラするので、何とかならないでしょうか?」
というお問合せでした。
「大丈夫です。修理できます。」と概算の修理金額をお送りすると、早速にご持参くださいました。
上下左右を小さな部品でつないでいるのですが、その部品が無くなったため釘を差し込んで使用しておられたそうです。
「先祖から引き継いだ昔からの仏具なんで、これを飾っておきたくて。」
お仏壇に限らず、お仏具一つ一つにもお客様の思い出がございます。
特に輪灯のような真鍮製の仏具は戦時中に金属の供出の対象となったこともあり、思い入れをお持ちのお客さまが多いです。
金属類を回収していた戦時中にお仏具を隠していたというお話し
部品を取り揃えて、修理が完了しました。
皿との接続部分はねじ止めで固定をしました。また、ねじも隠れるように内側にしております。
「これで、安心して使えます。よかったです。ご丁寧にありがとうございます。」
とても嬉しいお言葉を頂きました。ご依頼を頂き、本当にありがとうございました。
音羽屋ではお仏壇だけではなく、お仏具の修理も承っております。
お仏具一つでも大切な道具です。なるべく長くお使いいただけるようにお手伝いできればと思います。
また、メールやLINEでお写真をお送りいただければ概算のお見積りもお伝えいたします。
どうぞ、お気軽にお問い合わせくださいませ!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。