神聖な「にこ淵」の仁淀ブルー/広島 仏壇 修理 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを使命にしています。
この「職人の日記」では、掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日は、
【神聖な場所】を見て、家の中の神聖な場所のあり方を改めて考える
というお話です。
先日、高知家・・・高知県に行ってきました。
高知県に行く際には、是非とも立ち寄ってみたかったのが、「にこ淵」という滝つぼ。
四国のど真ん中あたりで、愛媛県と高知県の県境。霊峰「石鎚山」の南東にあたります。
ここは、仁淀川の支流にあたり、あの「仁淀ブルー」の青こそ「にこ淵」と言わしめた場所です。
仁淀ブルーとは、高知県の清流「仁淀川」の「青」の美しさをネイチャーカメラマンの高橋宜之氏が「仁淀ブルー」と呼び始め、その名が知られていったと言われています。
高知県のほぼ中心を流れる仁淀川は、西日本最高峰の石鎚山に源を発し、土佐湾に流れ着く、四国三大河川の一つです。国土交通省が発表する「水質が最も良好な河川」に過去10年で8回も選ばれているそうですよ。
今回は、愛媛県側から車で山道をグングン進んで行きました。
山の上まで進んで行くと、そこから降りていく案内板を発見。
どうやら、来週から工事で入れなくなるようです。
そして、詳しい説明板を読んでいると・・・
「水神様の化身とされる大蛇が棲む所とされ、地元の方は近寄らない神聖な場所」とのこと。
実際にお聞きすると、地元の方々は決して近寄らないところで、数十年前までは誰も訪れないひっそりとした場所だったそうです。
この入り口から下まで降りて行くようです。
観光客も増えているのか、丈夫な階段で降りる事が出来ました。
川が見えてきました。
そろそろですね。
おおお!
目に入ってきた瞬間、声が出ました。
すっごい綺麗な「青」です!
動画もあるので、どうぞご覧ください。
少しだけ手を入れてみると、ヒンヤリして気持ちいい感じです。
じぃーっと見ていると、吸い込まれそうな雰囲気です。
・水の神様の大蛇
・地元の方は近づかない
・神聖な場所
確かに美しすぎて、ちょっと不思議な空間ですね。
入れ違いに若い方も来られていました。
今では、SNSで広まり、多くの方が訪れるようになったそうです。僕もその一人です。
そこは、地元の方々が守ってきた「神聖な場所」。
入らせてもらう側のマナーや気持ちも大事ですね。
その美しさゆえに「にこ淵」は「神聖な場所」として守られてきました。
「神聖な場所」と言えば、お仏壇も家の中の「神聖な場所」
今回、その神聖な場所に入って、美しさにふれて、
・お仏壇も「美しく」あることで、家の中でより「神聖な場所」として大切にしてもらえる。
・修復をして「お仏壇って、綺麗だな!美しいな!」と思って頂けることで、次の世代にも関心をもって頂ける。
そんな、貴重な仕事だと改めて考える事が出来ました。
「家の中の神聖な場所である」という意識を忘れずに丹精込めて作業していきたいと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
「にこ淵」も美しくあり続けるために地元の皆さまが環境を整えてくださっているようです。僕も少なからず、御礼のお気持ちを入れさせてもらいました。
仁淀ブルーでスッキリした気持ちになれた、一日でした!