お仏壇の電球が焦げる!?/広島 仏壇 修復 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを使命にしています。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日は、お仏壇の中の電気のお話になります。
お仏壇上部には、灯篭というお仏具が吊り下がっていて、中には電球が入っています。
この白熱電球ですが、お仏壇をご購入されて30年以上経っている場合はご注意ください。
お参りの時だけ少しの時間しか電気をつけなくても、灯籠の部品(ソケットや配線コードなど)は経年で劣化していきます。
実は、今回お預かりした灯篭の電球のソケットを外すと・・・
真っ黒になっていました!!
手前が通常のソケットの銀色です。奥のソケットが焦げているのが見えるでしょうか。
黒くなる原因としては、
・灯篭の規定以上のワット数の電球をつけた場合、必要以上の熱を持ち黒くなります。
・電球の口金のサイズとソケットのサイズが合っていない場合も黒くなります。
このような場合は、加熱状態になり、電球とソケットの接触部分が黒くなる現象が起こりやすくなるので、ご注意ください。
この黒い部分は、「炭化」している状態です。
つまり、BBQの「炭」のようになっていて、いつ燃えてもおかしくない状態なので危険です!
そして、上のような電気ロウソクを置いておられる方も多いと思います。
この電球部分も熱くなるので、ご注意ください。
たまたま、電球部分が「打敷(うちしき)」という繊維製のお仏具のそばにあり、ずっと当たっている状態ですと、繊維が焦げてくることもあります。
実際にこちらの打敷の裏側をみるとこのような焦げ跡がありました。
※分かりやすいように電球を並べてみました。
また、電源のコンセントをプラグに何十年も差し込みぱなしの場合も危険なんです。
このお話は以前にも書かせてもらいました。
お仏壇のコンセントとプラグの間で起こる火災原因のお話
このようにお仏壇の電気は、見落としがちですが、危険な部分もございます。
従来の白熱電球の場合は…
・時間が経過すると熱くなる
・電球で火傷や繊維製の仏具が焦げる
など、危険があることから、LED配線にさせてもらうことが多いです。
この配線は、アダプターで電圧を下げて使用します。
その為、熱を発しにくく、電球の寿命も長いので球切れしにくいです。
ほとんどのお仏壇用の灯籠にそのまま使えるので、お仏具を買い替えしなくても、LEDの配線の交換だけで大丈夫です。
音羽屋では、LEDの配線交換を16,500円(税込、出張費別)で承っております。
古い電気が気になるな~という場合は、お気軽にご相談ください。
家の中でも大切な場所であるお仏壇、より安全に末永くお参り頂けると嬉しいです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。