お仏壇に金を使う理由/広島 仏壇 修復 音羽屋
新型コロナで
「金(きん)」が高騰!
なぜ、お仏壇に
金を使うの?
8つの色が
あらわす格式の違い
今日もブツブツ言ってます
職人ブログ79号は
↓ ↓ ↓
こんにちは!
広島のお仏壇修理専門
音羽屋の山縣です。
音羽屋では
お仏壇という
家の中の大切な場所を
繋いでいくことで
「家ならでは」の想いが
伝わっていくことを
使命にしています
お仏壇のことで
皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
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大黄金展の広告が
新聞にのっていました
今回は大阪であります
人間国宝さん作の
おりんの値段を見て
ビックリ!!!
ろ、ろ、ろ
ろっぴゃくめーーん!
金相場の高騰もありますからね~
この2年間、コロナ禍で
世界経済は不安定
世の中が不安になると
万国共通して価値のある
金GOLDの相場が
ドンドン上がります
そうなると僕たちが
お仏壇の修復に使用している
「金箔」の仕入れ値も
ドンドン上がります(泣)
お蔭さまで
絶賛、原価高騰中です!
そもそも
なぜ、お仏壇に金箔が
使われているのでしょう?
金箔を使用して
作られたお仏壇を
「金仏壇(きんぶつだん)」
といいます
「金仏壇」は主に
浄土真宗という宗派のご家庭で
おまつりいただくお仏壇です
浄土真宗ではご本尊に
阿弥陀如来さまをお祀りします
その阿弥陀仏がいらっしゃる
「極楽浄土」の世界を表現する為に
金箔を使っているんです
それはキラビヤカな世界
というよりも
格式の高いという表現になります
古来から以下の8色には
「金-銀-紫-赤-藍-緑-黄-黒」
の順に格式ある【慶ぶ】から
【忌み】の順番があります
なにをもとに色の序列を決めたか
それは『染料』の貴重さでした
高度な技術がいる色や
原料が高価なものほど珍重され
格式が高いものとして扱われてきました
金はその貴重性から
冠婚葬祭で最も大切な
婚礼の儀式の色として
祝儀袋の水引の色になりました
つまり金を使うことで
「キラビヤカ=華麗」
ではなく
「格式ある=荘厳」
極楽浄土を表現しています
その極楽浄土って
どんな世界なんでしょう?
お経によると
とても過ごしやすい気候で
天からは華の雨が降り
素晴らしい音楽が流れているとか
そこに住む人も素晴らしく
一切のストレスや苦痛を感じない世界
「あーゴクラクゴクラク」
露天風呂の世界ですね
しかーし!
これは極楽浄土に来た人々を
もてなすためではなく
あらゆるストレスがない状況で
仏さまになるための修行に集中せよ!
という阿弥陀さまの配慮であり
極楽浄土とは阿弥陀さまが
集中して修行できるように
用意してくださった世界になります
あの世でも修行なんですね(汗)
そして、金色には
「いのち」をあらわす
2つの意味もあります
こちらの説明は長くなるので
お彼岸の中日となる
明日のブログで書きますね!
是非、このお彼岸には
お仏壇にお参りをして
極楽浄土のストレスフリーで
修行されているご先祖様に
応援のお声をかけてくださいね!
きっと「ありがとう我が子孫よ」
と、何かステキな御礼がありますよ!
ただ・・・
お仏壇の金色がくすんでいたら
「頼むぞ、子孫よ~」
と、お仏壇の洗浄をしてほしい的な
メッセージがあるかもしれませんよ
その時は、音羽屋へ
お気軽にお問い合わせくださいませー
本日もお読みいただきありがとうございました。
ちなみに・・・
ちょっと前に
極楽の世界のような電車が
期間限定で走っていました
京都の「嵐電」の
「観音電車」
なんと!
天井から
千手観音の手が
さがっているんですよー
たくさんの救いの手が~
ちょっとこわいかも(笑)