アミの部分を紗と言います/広島 仏壇 修理 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日は洗浄のご依頼を頂いた唐木仏壇を分解しています。
とってもご信心が深く、朝昼晩とお参りをして頂いているそうです。その時のお線香の油煙によるススで全体がくすんでいます。
分解する時には、先ず扉を取り外していきます。
外した扉も部品ごとにばらばらにしていきます。
障子扉という扉の格子に貼ってあるアミ状の「紗(しゃ)」を剥がしてみると、黒ずんで、ところどころ穴が。
この紗はお仏壇の部品の中でも、経年による汚れが目立ちやすく、また劣化もしやすいです。そのため、15年ぐらいするとお写真のように変色や穴が開いたりします。
新品の紗と比べてみると・・・
上側が新品の紗ですが、色が全く違うのが分かりますね。
この違いは「お参り」の時間と回数の差になります。沢山、沢山、お参りをしていただいた証です。
お仏壇の背面(むこう板)を外してみると・・・
御本尊様と脇掛けの跡がくっきりと残っています。
ご先祖様、仏様へのお参りの証、とても尊いですね。
大切な命の本へ繋がる場所として、末長くお参り頂けるように丹精込めて作業します。さて、これからまだまだ分解をして全体の汚れを落としていきます!
今日も読んで頂き、ありがとうございます。