破魔矢/広島 仏壇 修理 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを大切にしています。
この「職人の日記」では、掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日は破魔矢(はまや)を昨年のものから今年のものへ代えてもらいにいきました。
例年はとんど祭りでお焚き上げしてもらって、新しいものを神社へ購入しに行っていたのですがまん延防止となったため、とんど祭りが中止となりました。二年連続の中止、残念ですが仕方がないですね。
「破魔矢」の由来は、なんと平安時代にまでさかのぼるようです。
「射礼」(じゃらい)という平安時代に弓矢を射って豊作を占った行事からきていて、的を「ハマ」と呼び、矢を「ハマヤ」と呼んでいたそうです。徐々に形式化され、現代の様になっていきました。
「ハマ」を「破魔」とあてたことから、災難や嫌なことなどの「魔」を破って一年を幸せに過ごせますようにという意味や「矢」の形をしているのでチャンスを射止められますようにという願いを込めているそうです。
ちなみに破魔矢の先が尖っていないの、矢の対象が人や物ではなく邪気などを破り浄化する用を為せばよいので、鋭利である必要が無いからです。
最後に破魔矢を飾る場所ですが、明るく清潔で、目線よりも高い場所であればよいといわれています。
神棚や床の間、リビングや、外からの邪気を破る意味で玄関に飾るのが一般的です。
本年も破魔矢のお力をお借りして、清らかな状態でお客様の大切なお仏壇を修復していきたいと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。