節分の鬼は自分?/広島 仏壇 修理 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを使命にしています。
この「職人の日記」では、掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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今日は節分、「鬼は外!福は内!」と豆まきをされましたでしょうか?
そういえば、以前にお仏壇の中に描かれている「鬼の面」のお話を書かせてもらいました。
怒り過ぎて顔が鬼のお面になり、外れなくなってしまったお話
ある時、浄土真宗本願寺派の御住職が
「鬼は外ではなく自分の内側にいる」
というお話をブログに書いておられるのを読んだことがあります。
「鬼」と呼ばれる存在は、実は自分の外側にあるものではなく、自分の心に中に潜む
「何でも自分の思い通りにせずにはおれないという心」=「煩悩」と捉えるようです。
そもそも、浄土真宗の寺院では、基本的には節分の豆まきをされないそうです。
自分の都合の悪い者=鬼
自分に都合の良い者=福
そういった、都合のいいものだけを取り込もうとする姿が、まさに煩悩(ぼんのう=欲)にまみれた状態だとか。
自分の思い通りにしたいという、心の「鬼」。
振り返ってみると、その鬼の心が様々な厄災を招いているのも事実ですね。
反省、大反省です(汗)
そんな「鬼(煩悩)」を宿している自分を味わってみるという、煩悩との向き合い方もあるようです。
が、そんな域には程遠く、「節分」に「鬼」を宿している自分に気付いて恥じるばかりです。
※5年前の節分の写真(汗)
酷い写真から気を取り直して・・・
お仏壇はお参りする時に
「今日はこんなことで腹が立った」
「今日はイライラしてしまった」
と仏様やご先祖様に語りかけることで、素直な「自分の鬼の部分」とも向き合える場所。
そうやって先祖代々と日常のお参りの場所として繋いで来てくださったお仏壇。
そのお仏壇を美しい状態で大切に引き継いでいって頂けるように修復を頑張ります!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。