三角の敷物の名前は?/広島 仏壇 修理 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを使命にしています。
この「職人の日記」では、掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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お仏壇の真ん中に飾ってある三角形の繊維素材の仏具の名前をご存じでしょうか?
こちらは「打敷(うちしき)」と言います。
三角形の「三角打敷」は主に浄土真宗というご宗派で使用します。
四角形の「角打敷」は、浄土真宗以外のご宗派で使用されることが多いです。
この打敷の由来は、
その昔、外でお説法(仏教を説く)しておられたお釈迦様は石の上や地面に座っておられたそうです。
それを見ておられたお弟子さんたちが「地べたにそのままというのは、いかがなものか・・・」ということで、自分たちの着物やお花を飾ったのが起源だそうです。
夏用、冬用、汎用、ご宗派の宗紋入りなど様々な柄があります。
また、御身内の方がお亡くなりになられてから四十九日を迎えるまでの期間は、「白無地」もしくは銀色の打敷を使用します。
ただ、事前に準備をしておらえるご家庭はほとんどなく、通常の「打敷を裏返した白い面」で代用することが多いです。
打敷は洗うことができないので、お供えの汚れやお花のお水にはご注意なさってください。
ろうそくやお線香で焦げることもありますので、近くに置かないように気を付けてくださいね。
打敷の飾り方や外し方が分からないときは、お気軽にご連絡ください。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。