お仏壇の移動の時にお参りはいるの?/広島 仏壇 修理 音羽屋
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを使命にしています。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで、今日もブツブツと・・・
―――――――――
浄土真宗のご門徒さんが、
・お仏壇をご移動された時
・新しいお仏壇をご購入された時
には、お寺さんにお参りをしてもらうの?
というお話になります。
「明日、お寺さんに来てもらうんじゃが、座布団と机が無いんじゃ~平生はいらんのじゃがお借り出来んかね?」
とお客様からご連絡を頂き、当店で使用している机と御導師様用の座布団をお持ちしました。
この度は「入仏式(入仏法要)」という呼ばれるご法要になります。
以前にお客様からご依頼を頂き、御本尊の阿弥陀如来様をご実家(三次市)からご自宅(広島市)へ移動して、新しいお仏壇にお祀りをさせてもらいました。
そこで、お客様が代々お世話になっておられる三次のお寺様にご連絡をされて、お越しくださったという流れになります。
〈浄土真宗編〉
【新しいお仏壇が来たら「たましい」を入れてもらうの?】
このご質問を尋ねられることが多いです。
「浄土真宗」の場合ですと、
・お魂入れ
・性根入れ
・開眼法要
とは言わずに、
・入仏式(入仏法要)
と仰られます。
お仏壇という仏さまの「家」が新しくもしくは、修復して綺麗になった時には、
お仏壇に仏さまをお迎えした時に、身内がそろってお参りする場所ができた、そのことを共に慶ぶ、そういう意味の法要になります。
おめでたい法要ということになりますね。
僕も一緒にお経をあげさせてもらいました。
その他の御宗派ではそれぞれの捉え方があり、呼び方も異なります。
違いはあれど、このような「節目」において法要という「式(しき)をとる」という事は大切ですね。
ちなみに、お仏壇のご本尊様を「お引越し」や「修復」等のために移動させる時にお勤めする法要を
「遷仏式(遷仏法要)」(せんぶつ)
と言います。
ご事情があって、ご本尊様をご処分される際にも同様の御法要をお勤めいただきます。
節目で「式をとる」ことで、ご先祖様や仏様への想いが「節」のある竹のようにしなやかに長く繋がっていくことを願います。
音羽屋では、そんな「本に繋がる」お手伝いをしていけるように精進していきます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。