日々の出来事
日々の作業や出来事を、出来るだけ毎日綴ってます…。
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職人の日記 2021.10.14
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日は、お引越し屋さんからのご紹介でお仏壇の移動のご相談を頂き、お見積りにお伺い致しました。
とてもご信心の深いお客様で、お婆様から引き継がれている観音様も一緒にお引越しさせてもらいます。
さらに、お仏壇のお隣にはもう一つ別の檀が組んでありました。
上にお祀り頂いているのは、ご主人様がお亡くなりになられた時にご親族の方が彫ってくださった阿弥陀如来様だそうです。
とても丁寧に彫ってあるので、ビックリしました。
お客様からは、
「おばあちゃんも信心があり、京都から仏さんと一緒に広島に来たと聞いています。主人の弟さんが彫ってくれた阿弥陀さん、主人が喜んでいるようで一緒に持って行ってあげたいんですよ。」
と教えて頂きました。お引越し先のマンションでは和室の部屋を仏様専用のお部屋にされるそうですよ。
代々の大切な想いを繋いでくださり本当に素敵ですね。
今回も移動や作業についてご説明をさせてもらい、その場でご依頼を頂きました。ご依頼を頂き、誠にありがとうございます。
次世代へ大切に繋いでいけるように丁寧に作業いたします。
本日もお読みいただき、ありがとうございました! -
雑誌・TVからの取材 2021.10.12
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日は、RCCラジオカー中継がありました!
実際に作業場にラジオカーとともに女性レポーターさんがお越しくださり、作業の様子を中継してくださいます。
今日は、
・なぜ、この仕事をはじめたのか?
・お仕事での思い出
を質問してくださいました。
ラジオ中継の短い時間でありましたが、
「お仏壇という大切な場所を繋いでいくことで、ご先祖からの大切な【願い】を引き継いで頂くきっかけにして欲しい」という想いをお話させてもらいました。
本日、お聞き頂いた皆様、本当にありがとうございました!
これからもどうぞよろしくお願いします。 -
職人の日記 2021.10.11
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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晴天の中、本日は安佐北区にある妙法寺さんで「追弔法要」に参加させてもらいました。法要が終わった後には、「登高座」という御仏具の修復のためにお引取りもさせてもらいました。
御法話は「私にかけられた願い」という題で、とても感銘を受けました。
・生きている私たちへの仏様の「願い」
・ご先祖から子孫への「願い」
じいちゃん、ばあちゃん、父さん、母さんのどんな「願い」の中で私たちは生まれてきたのか?
「生老病死」
生まれて喜ばれ、老いて邪魔になり、病んで嫌われ、死んで忘れられる。
しかし、どんな命にも「願い」がかけられているというお話でした。
大震災のお話や、病にかかった少年のお話、全盲の娘さんとそのお父さんのお話など、感動して涙するところもありましたが、涙が喉引っかかってむせて咳きこんでしまい、横にいた妻には注意をされるという失態を・・・失礼しました。
法要後には、無事に「登高座」をお預かりさせてもらいました。
本日の御法話を聞かせてもらえたご縁に心から感謝致します。また、代々の御門徒様がこの地域のお寺を守ろうという「願い」で大切にしてくださった御仏具を次世代の方へと繋いでいけるように丹精込めて修復致します。この度は、ご依頼を頂き誠にありがとうございます。
皆さまも是非、機会があれば、お近くのお寺さんの御法話に参加してみてくださいね!YouTubeでは味わえない、お寺の雰囲気と御法話で秋晴れのようなすっきりした気持ちになれますよ~
本日もお読みいただき、ありがとうございました。 -
職人の日記 2021.10.10
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日はお仏壇の移動のご依頼をいただき、作業をさせてもらいました。
お仏壇の移動のタイミングといえば、「お引越し」の時が一番多いです。
それなら、そのほかの家具と同じようにお引越し屋さんにお願いをしたらいいのでは?
と思われるでしょうが、実はお引越し屋さんでは引き受けていただけないのがほとんどなんです。
「なぜでしょう?」
かつてはお引越し屋さんでもお仏壇の移動を別料金で受けておられたこともあったようです。しかし、破損などのトラブルが多く発生してしまったことから、現在では「お仏壇の移動」は受けておられないそうです。
実際に音羽屋にもお引越し業者さんから移動の時に破損したお仏壇の修理のお問合せがあります。今年の3月にもお引越し屋さんから「移動の時に金箔をはがしてしまって・・・」と金箔補修のご依頼がありました。
↓↓↓
お引越しで金がはがれてしまった!?
そういうこともあり、今回のお客様は直接音羽屋へご相談があり、お仏壇のお引越しのご依頼をいただきました。
お仏具を外して、一つ一つ丁寧に梱包をして運びます。お仏壇は仏具と呼ばれる道具が多く飾ってありますので、それらを外すときと移動した先での飾りつけには、専門の知識が必要となります。
無事に次のお住まいへ一番にお仏壇を納入することが出来ました。
納入先でも「お仏壇の位置」「お仏壇の向き」などお客様とご相談しながら確認をしていきます。
今回のお客様からは「これで3回目の引越しになります。そのたびにお仏壇を最初に移動してもらっているんです。家の中で一番大切な場所だからねー」と教えてくださいました。この度は、ご依頼をいただき誠にありがとうございました。
家の中でも大切な場所である、お仏壇。お引越しや移動は専門の業者にお願いをしてみてくださいね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました! -
職人の日記 2021.09.14
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日も修復のご依頼を頂いたお客様からお仏壇をお預かりさせてもらいました。
とても古いお仏壇で、以前にも修復をした跡が残っていました。
この様に代々と大切にして頂いていることに心より感謝申し上げます。
ご本尊の阿弥陀如来御絵像、両脇掛け(親鸞聖人・蓮如上人)はお仏壇よりも更に昔から引き継いでおられるものということがわかりました。
裏側を見ると直した跡がありました。
「これは、うちの母が直したんですよー器用な母で、仏様をとっても大切にしていたんです。」
とお客様から教えて頂きました。
また、裏書きから年代を調べると阿弥陀様が江戸前期、両上人が江戸中期のものと判明。
御文章も傷んでいる状態でしたが、中身はしっかりとしていました。
釋寂如上人の花押があります。
凡そ300年以上前の浄土真宗本願寺派の歴代宗主にあたります。
これだけの歴史ある掛軸と御文章をずっと繋いできてくださったことにお客様と一緒に驚くと共にご信心の尊さを改めて感じます。
これから先、100年以上も繋いで頂けるようにお仏壇とともに修復をしていきます。
この度は、ご依頼を頂き、誠にありがとうございました。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。お時間あれば、音羽屋での掛軸の修復事例をご覧くださいませ。
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音羽屋での掛軸の修復事例 -
職人の日記 2021.08.28
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日は洗浄のご依頼を頂いた唐木仏壇を分解しています。
とってもご信心が深く、朝昼晩とお参りをして頂いているそうです。その時のお線香の油煙によるススで全体がくすんでいます。
分解する時には、先ず扉を取り外していきます。
外した扉も部品ごとにばらばらにしていきます。
障子扉という扉の格子に貼ってあるアミ状の「紗(しゃ)」を剥がしてみると、黒ずんで、ところどころ穴が。
この紗はお仏壇の部品の中でも、経年による汚れが目立ちやすく、また劣化もしやすいです。そのため、15年ぐらいするとお写真のように変色や穴が開いたりします。
新品の紗と比べてみると・・・
上側が新品の紗ですが、色が全く違うのが分かりますね。
この違いは「お参り」の時間と回数の差になります。沢山、沢山、お参りをしていただいた証です。
お仏壇の背面(むこう板)を外してみると・・・
御本尊様と脇掛けの跡がくっきりと残っています。
ご先祖様、仏様へのお参りの証、とても尊いですね。
大切な命の本へ繋がる場所として、末長くお参り頂けるように丹精込めて作業します。さて、これからまだまだ分解をして全体の汚れを落としていきます!
今日も読んで頂き、ありがとうございます。 -
職人の日記 2021.08.26
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日はご処分のご依頼を頂き、お仏壇をお預かりさせてもらいました。
現在、このお盆の期間にご処分のお問合せがあり、何基かお預かりしている状態です。
ご実家の取り壊しや売却、様々なご事情で処分をしたいので引き取って欲しいとのご連絡があります。
多くの場合は、お預かりの前にお客様ご自身でお寺さんにご連絡をして頂き、御本尊様へ最後のお参りをして頂いております。そして、お引取りに伺って当店に持ち帰ってきます。
その後に音羽屋ではもう一度、お寺さんに「お仏壇本体のご供養」をしてもらっております。
当店で行うのは、御本尊(仏様)へのご供養ではなく、お仏壇本体そのものへのお参りになります。
お仏壇と言うモノによって、お仕事をさせてもらっている私たちとして、「今までありがとうございます」という感謝の気持ちをお伝えする場と捉えております。
よく耳にする事のある「包丁供養」のような意味合いです。
本日も高野山真言宗の「金剛院」の御住職にお参り頂き、一緒に手を合わさせてもらいました。
お参りの場所として、大切にご家族にお参り頂いたお仏壇。今までありがとうございました。
本日は、モノとしての後始末をさせていただく事が出来ました。
さて、明日からは修復のご依頼のお仏壇に命を吹き込んでいきます! -
職人の日記 2021.08.16
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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お盆は如何お過ごしでしたでしょうか?
大雨被害などございませんでしたでしょうか。また、被害に遭われた皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
さて、本日も修復のご依頼を頂いたお客様からお仏壇をお預かりさせてもらいました。
下台の塗装も大きく剥がれており、全体を塗り替えての修復をさせていただきます。
「じいさんの代からのお仏壇で、大事にしよっちゃったけぇね。どうしたいいかを知り合いに聞いたら音羽屋さんを紹介してもろうたんですよ。」
ご紹介ならびにご依頼を頂き、ありがとうございます!
お預かりをして、引出しなどを確認していると・・・
!!!
膳引きに何やらメモ書きが貼ってあります!
凡そ60年前に15万円でご購入。しかも、その時にお使いになられていたお仏壇を下取りしてもらったと書かれています。
15万円とは、今で言うといくら位でしょうか?
調べてみると・・・
昭和36年の平均賃金が24,232円
令和2年の平均賃金が307,700円
賃金は、凡そ12.7倍になっています。
単純に15万円×12.7倍で1,905,000円!?
おおお!
当時としてもとても高価だったことが伺えます!
下取りが100万円近くというのにも驚きです!
現代ではまず下取りをする事が難しいです。
しかし、それほどまでに高価なお仏壇を御先祖様は大切に残して欲しいとメモをしておられたんでしょうね。
こうやって、金額と共にお仏壇への想いが伝わってよかったです。
先の代まで、永くお参り頂けるように丹精込めて作業いたします。
ご依頼を頂き、誠にありがとうございます。 -
職人の日記 2021.08.12
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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今年も間もなくお盆になりますね。
連日、お盆までに修復のご依頼を頂いたお客様宅へ納品をさせてもらいました。
ご依頼を頂き、誠にありがとうございます。
金仏壇の修復その1(呉市)
〈修復前〉
〈修復後〉
金仏壇の修復その2(東広島市)
〈修復前〉
〈修復後〉
金仏壇の修復その3(安芸太田町)
〈修復前〉
〈修復後〉
最後のお仏壇の引出しの裏には、製作者さんのお名前が記載されていました。
広島県を「廣嶋縣」と難しい漢字で記載してあるあたり、時代を感じますね。
この様にご先祖様から代々引き継いで頂いたお仏壇を更に次の世代へと繋いでいくお手伝いをさせていただき、とても光栄です。
どうぞ、末長く仏様・ご先祖様にお参り頂けると嬉しいです。
また、このブログをお読みいただいた皆さまにおかれましても、何卒、穏やかなお盆をお過ごしくださいませ。 -
職人の日記 2021.07.24
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職人の日記 2021.07.22
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職人の日記 2021.07.17