水晶のお数珠のお直し/広島 数珠 修理 音羽屋
カテゴリー | お数珠・お念珠直し | 施工内容 | お数珠のお直し |
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ご住所 | 広島県東広島市 | お名前 |
担当者からのコメント
施工内容
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを使命にしています。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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ご依頼を頂いていた、水晶のお数珠のお直しが仕上がりました。
「とても気に入っている数珠なんですが、珠の間がきつく、使っているうちに切れてしまって・・・」
と、お預かりをさせてもらいました。
紐を通している穴の角部分で紐が擦れて切れてしまったようです。
今回のお直しでは、珠同士がきつくならない様に少し柔らかめに仕上げさせてもらいました。
お数珠はお参りをして頂く時の大切なお道具です。
また、数珠の珠(たま)は「木」と「石」があります。
素材は、宗派による決まりはなく、気に入ったものをお使いいただけます。
今回のような「水晶」は、数珠に使われることが多いです。
そして、「玉眼」といって仏像の目をより本物らしくみせるために水晶の板をはめ込む技法にも用いられます。
その水晶は、仏教の「七宝」のひとつに数えられています。
「七宝(しっぽう)」というのは、七種類の宝(金属や石など)のことです。
「七宝柄」はお着物などでよく使われることがある和柄ですね。
円形が永遠に連鎖し繋がるこの柄は、「円満」「調和」「ご縁」などの願いが込められた縁起の良い柄とされており、
「人の御縁や繋がり」は、「七宝」と同等の価値がある事を示している柄でもあるそうです。
人との繋がりで最も大切なのは、夫婦・家族・親・祖先との繋がり、その先は仏様との繋がりになっていくのでしょうか。
お数珠によって、仏様やご先祖様との繋がりの大切さを手の中に感じることが出来るのかもしれませんね。
禅のお言葉の
「明珠在掌(みょうじゅ たなごころにあり)」
とは…
明珠(=大切な宝)は外の世界には無くて、あなたの手の中にもうありますよ
という意味だそうです。
綺麗な水晶のお数珠を見ていて、今ここにある「いのちの尊さ」を気付かせて頂いた瞬間でした。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。