妻の誕生と夫の命日/広島 仏壇 修復 音羽屋
カテゴリー | 金仏壇 | 施工内容 | 金仏壇の洗浄・修復 |
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ご住所 | 広島市中区 | お名前 |
担当者からのコメント
施工内容
こんにちは。
広島でお仏壇の修理を専門にしている音羽屋の山縣です。
当店は、お仏壇という家の中の大切な場所を繋いでいくことで、その「家ならでは」の想いが伝わっていくことを使命にしています。
掃除・洗浄・修復・塗替え・移動・保管・御処分・配置・向きのことなど、お仏壇のことで皆様のお役に立てれば嬉しいです!!
ということで・・・
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本日も修復の仕上がったお仏壇をお納めさせていただきました。
今回のきっかけは、ご主人様の四十九日法要を綺麗になったお仏壇で迎えてあげたいという奥様からのご依頼でした。
「昨年末から容体が悪くなって、年明けに亡くなったんです。その日は、私の誕生日でした。」
「夫はお仏壇のお掃除をするのが好きでね。横のところを拭きすぎて金が剥がれたのを気にしてたんですよ。その部分も直してあげたいし、何よりも綺麗なお仏壇で四十九日を迎えてあげたい。間に合いますか?」
とのご相談でした。
修復の日数としては、ギリギリでしたが是非ともお客様のご主人様への想いにお応えできればという事で作業段取り組みなおして進めていきました。
作業場でお仏壇の分解、洗浄、磨き、そして金箔の押し直し
お掃除で剥がしてしまった側面の金箔は、もちろん全面押し直しです。
修復が仕上がり、無事に御法要までにお納めをさせて頂くことが出来ました。
「新品みたい!これなら夫も喜んでくれるわ。お父さん、よかったね。よかったね。」
とご遺影に何度も話しかけておられました。
「私の誕生日に亡くなった時には、え!なんで・・・と最初は驚きました。昔の人でしょ。誕生日におめでとうなんて、言ってくれたことなんかなかったんですよ。そんな、夫の命日と私の誕生日が同じ日という事は、これからはずっと一緒にお祝いをしようということなのかな・・・と思うようにしています。」
と教えてくださいました。
そして、
・結婚して社宅に住んでいた頃の話し
・娘様がお生まれになられた時の話し
・二人で頑張って早くに家を建てた話し
・ご主人様といつもの口喧嘩の話し
など、沢山の事をお話してくださいました。
「実はね、一昨日も夢に出てきたのよ。冷蔵庫のあたりに立ってる夢だったから、食べたいものがあるのかと思ってね。翌朝は好きだったモノをお供えしたの。その時にね、お父さん!まだ私を迎えには来ないでね。今からやりたいことが沢山あるから!って言っといたのよ。ウフフフ。」
と、とっても素敵な笑顔でやりたいことを色々と聞かせてくださいました。
【ご主人様の命日が奥様の誕生日】
「一緒に祝おうね。」という一言が本当に素敵だなと感じました。
大切な故人と会話をする場所でもある、お仏壇。
様々なお客様の想い出や故人様へのお話をお聞きすることで、お仏壇の役割を考えていきたいと思います。
ちなみに最後には、「音羽屋さん、横にいる奥さんを大事にしとかんといけんよ!私にはわかるんよ~~ 奥さん、何かあったら、うちに来なさいね!」となぜか僕が妻にいつも迷惑かけまくっていることがばれているようでした(汗)
他のお客様、特に女性の方に同じことを言われるので、僕の態度や口ぐせに何かが出ているんでしょうね。ひえー反省です。
ということで、本日もお読みいただき、ありがとうございました。