中古の宮型霊柩車を修理することで走ることはあるの？

夏休みの絵日記に
ナニを書く？

 

 

宮型の霊柩車が
再び走り始める！？

　

 

お仏壇には生きる
秘訣がいっぱい

 

 

職人が毎日
ブツブツ言ってます
（８９４日目）
↓　↓　↓

 

 

 

 

これまでの修復実績を

確認したい方はコチラから

 

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何の絵だろう？

 

 

 

 

長女の宿題で

残っているのは絵日記

 

 

ファミリープールへ
一緒に行った日のことを

描いているようです

 

 

 

 

長い夏休み

印象に残ることって

色々とありますよね～

 

 

 

久々に見た宮型霊柩車

 

 

 

 

印象的だったと言えば

久々に見た

 

 

 

 

宮型の霊柩車

（みやがたのれいきゅうしゃ）

 

 

 

 

最近では

洋型の車がほとんどで

 

 

 

 

宮型は本当に

見かけなくなりましたね

 

 

 

 

昔は当たり前のように

街なかを走っていましたが

 

 

 

 

派手なものではなく

洋型で送りたいという

親族のご希望が増え

 

 

 

 

需要が減ってくると

生産台数が激減

 

 

 

 

維持費がかかるため

保管が出来なくなり

 

 

 

 

時代とともに

全く見かけなく

なりました・・・

 

 

 

 

 

 

今回は

こちらの霊柩車の修復で
ご相談いただきました

 

 

 

 

霊柩車は

お神輿に近い作りと

なっており

 

 

 

 

お仏壇でも

使用している素材で

組み立てられています

 

 

 

 

 

 

見た感じは

とても良い状態ですが

 

 

 

 

ところどころに

金具の錆や

金箔の剥がれがあり

 

 

 

 

欠損している

箇所もありました

 

 

 

 

 

 

龍の背後にある雲が

無くなっています

 

 

 

 

移動中に

木に当たったりして

折れたのでしょう

 

 

 

 

 

それにしても

宮型の霊柩車って

 

 

 

 

まだ需要が
あるのでしょうか？

 

 

 

 

故人の遺言から

 

 

 

 

屋根の部品も

金箔が剥がれています

 

 

 

 

霊柩車について

お聞きすると

 

 

昔はよく見かけた

宮型の霊柩車

 

 

 

 

昔のその姿を知っている

ご年配の方から

 

 

 

 

「わしの葬式では

宮型で送ってほしいのぉ」

という遺言があり

 

 

 

 

ご親族がその願いを
叶えてくださるそうです

 

 

 

 

神社のお神輿よりも

輝く煌びやかな姿は

 

 

 

 

人生の最期を

輝かせてくれそうな

雰囲気がありますね

 

 

 

 

 

 

日本で最初に

宮型霊柩車が登場したのは

大正時代の初期

 

 

 

 

大阪の葬儀社さんが

考えたと言われています

 

 

 

 

そもそも

霊柩車が出来た経緯は

 

 

 

 

「野辺送り」という
（のべおくり）

昔の葬送の儀式が由来

 

 

 

 

野辺送りとは

ご葬儀の後に葬列を組んで

 

 

 

 

ご遺体を埋葬場所まで

見送る風習のこと

 

 

 

 

 

 

野辺送りは

地域によって

様々な形態がありますが

 

 

 

 

ご遺体をお神輿に
乗せて運んでいました

 

 

 

 

時代の流れで
土葬が火葬になり

車社会が広がっていき

 

 

 

 

お神輿と車が合体した

日本独自の

宮型霊柩車が誕生

 

 

 

 

そう考えると

日本の大切な文化の

一つでもありますね

 

 

 

節目を大切にすること

 

 

 

 

日本独自の

考え方から生まれた

野辺送りという行事

 

 

 

 

そのなかで

わたしたちは

お神輿に乗せられて

 

 

 

 

あの世を目指します

 

 

 

 

そこには死という

穢れ（けがれ）を避ける

という意味とともに

 

 

 

 

厳かでありながらも

豪華な見た目には

 

 

 

 

極楽浄土への

憧れのようなものを

感じます

 

 

 

 

身内の尊い命を

お浄土へ送ってあげたい

 

 

 

 

そのために用意された

輝く宮型の霊柩車

 

 

 

 

そこには

死を避けるというよりも

受け入れることで

 

 

 

 

心のそこから
次に向かう世界を

信じているように感じます

 

 

 

 

 

 

お祭りにおいて

お神輿がでてくることで

 

 

 

 

いつもの場所が

非日常となるように

 

 

 

 

ご葬儀においても

宮型が走り出すことで

 

 

 

 

人生において

大切な最期の節目が

輝き始める

 

 

 

 

昔の人々は

そんなことを願って

盛大にお見送りしたかも

しれませんね

 

 

 

 

時代が完全に

逆行することはなくても

 

 

 

 

街なかを

宮型が走っている姿を

見かけたときに

 

 

 

 

生きていることを

見つめ直す感性も

大切にしておきたいですね

 

 

 

 

車体も古いものが

多いようなので

 

 

「例の旧車が

霊柩車になったの？」

 

 

そんな会話も
増えてきそうです