なんてことするんだ!
修復した金箔を
もう一度汚すなんて・・・
お仏壇には生きる
秘訣がいっぱい
職人が毎日
ブツブツ言ってます
(564日目)
↓ ↓ ↓
こんにちは!
広島でお仏壇のことなら
音羽屋の山縣です
わたしたちは
お仏壇をとおして
「仏教のおしえ
で生きるヒントを」
「ご先祖の想いで
生きるチカラを」
イキイキ生きる
ブツダンライフを
お届けしています!
これまでの修復実績を
確認したい方はコチラから
通信量は?
あんまりかからない!
それはいいわね!
便利な世の中だね~
最近は
スポティファイで
音楽を聴いてます
聴いているというよりは
流してるという感じ
前まではYouTubeで
音楽動画を
流してたんですが
スポティファイは
通信量が少ないので
スマホへの
負担が少なくて便利
いまさら?
かもしれないですね
この頃よく聞くのは
なぜかクラッシック
正直
作曲家も曲名も
よく知らないんですが
クラッシック音楽って
落ち着くんですよね~~
いまさら
クラッシックに限らず
歌舞伎や落語のような
伝統芸能って
息が長いですよね
話しの展開が
分かっているのに
見たり聞いたりしたくなる
僕も学生時代に
歌舞伎をやっていましたが
上の写真にある
「菅原伝授手習鑑」
(すがわらでんじゅてならいかがみ)
この「車引」(くるまびき)
の場面は
何度も演じました
部内の伝統演目にも
なっていて
毎年、お祭り時期には
神社の境内で演じて
奉納するのが恒例行事
最初から最後まで
すべてのセリフと動きまで
分かっているのに
飽きないなんて不思議
「あ~これこれ!
待ってました!!」
という感覚
演者によって違いが出る
という
楽しみもありますね
新しいけれど古い
古いけど新しい
そこに懐かしさというか
ホッとする
安心感みたいなのが
あるんでしょうね
先日のご依頼が
まさしくそんな感じでした
実家のあみださん
イイ感じに
直してくれんかね?
イイ感じ?
ピッカピカには
して欲しくないんよ
ほどよく汚れた感じかな
わかりました!
古さを残して
綺麗にして欲しいという
修復のご依頼
新しくし過ぎないで欲しい
というのは
お寺さんから
よくご相談あります
ピカピカになり過ぎると
これまでのような
趣き(おもむき)がなくなり
それによって
ありがたみがなくなる
とはいえ
汚れは取り除いて
破損は修復したい
というご依頼になります
10年以上前ですが
京都のお寺さんからも
同様のご依頼を頂き
先輩職人の皆さんと
現地で作業してきました
汚れをゆっくりゆっくり
落としていくので
かなり神経を使うのと
この作業は
センスがいるんです
ほどよくきれいにするって
その人の感覚的なモノ
それを読みとって
作業をするので
やり過ぎてもいけません
ピカピカに直すのは
技術なんですが
ほどよく汚しながら
綺麗にするのは感覚ですね
通常の修復であれば
上の写真の仏さまは
下のようにピカピカに
仕上げていきます
しかし
これでは綺麗になり過ぎて
もともとの雰囲気は
全く無くなります
そこで今回は
「古色仕上げ」と
(こしょくしあげ)
呼んでいる方法になります
もう一度
お預かりした時の状態を
確認してみましょう
阿弥陀さま本体の
金の状態はよさそうなので
この輝きを基準にします
光背(こうはい)という
背中部分の装飾と
蓮台(れんだい)という
阿弥陀さまの台座部分
こちらを古色仕上げで
修復していきます
先ずは
汚れを洗い流して
下地を整えて
金箔を押し直してみます
綺麗に輝いていますが
このままでは
阿弥陀さまの雰囲気とは
つりあいが取れません
ここから
汚していきます
やり過ぎると
違和感が出るので
感覚を頼りに
徐々に汚していきます
汚していく方法は
様々ありますが
今回は特殊な塗料を使用
うん
イイ感じの
汚れ具合になりました
ちょっと分かりづらいので
放射光(ほうしゃこう)を
拡大して見ましょう
もともとの状態がコチラ
古式仕上げでの
出来上がったのがコチラ
放射光の長さを
数本手直ししてあります
う~ん
写真では
伝わりにくいですね
ほどよく汚れた感じが
伝わるといいのですが
阿弥陀さまの本体と
並べてみましょう
違和感なく
色や輝き具合の
調和がとれてます
完全修復ではなく
趣きを残した修復の
「古色仕上げ」
伝統芸能のように
新しいけれど古い
古いけど新しい
お参りして頂く時に
ホッとする
安心感につながると
嬉しいですね
音羽屋では
お仏壇をとおして
仏教の教えで
生きるヒントを
ご先祖さまからは
生きる力を
イキイキできる
ブツダンライフを
お届けします
本日もお読みいただき
ありがとうございました
ちなみに・・・
僕もとある部分が
年齢以上に
古くなってきております
新しいけれど古い
古いけど新しい
ホッとする
安心感につながると
嬉しいです
Profile
お仏壇の修復業を主として、広島県内を中心に仏壇に関するお困り事を解決しています。
中国地方で唯一工法特許を取得した洗浄技術の使用許可を持っています。
お仏壇を美しく、よみがえらせることで、より多くの家の、その家らしさをよみがえらせていきます。
音羽屋では、まごころこめて、お仏壇を修復することで
プロフィール詳細「仏教の教えで生きるヒントを」
「ご先祖さまからは生きる力を」
イキイキできるブツダンライフを伝えていきます!