靴の履き間違い!?
新しいことを学ぶ前に
まずやるべき事とは?
お仏壇には生きる
秘訣がいっぱい
職人が毎日
ブツブツ言ってます
(773日目)
↓ ↓ ↓
いつもお仏壇のことを
考えている
お仏壇のお困りごと
解決人のヤマケンです
このブログは
仏壇職人のぼくたちが
大切なお仏壇のことで
お悩みのあなたに
お届けするブログです!
これまでの修復実績を
確認したい方はコチラから
まだ修復した
ばかりなんですよ
そうなんですね
ただ・・・
ここが気になって
こ、これはっ!?
本当はコッチなんです!
今日から宿泊で
野外活動に行っている
次男・・・
学校に
履いていく靴を
間違えたようです
毎朝、
間違えそうになるんよ!
で、いよいよ
今日はそのまま
行ってしまったと
長袖の体操服も
忘れとるし~
あはは!
なんか抜けとるね~
あなたの頭もよ!!
ジーーー
去るもの追わず!
来るものなし!
なぜか朝から
とばっちりを
食っちゃいましたが
小学校までは何色でも
よかったのですが
中学校では白のみ
そんな彼が
履いていった色が
コチラ・・・
きっと野外活動では
一人だけ蛍光色で
目立っていることでしょう
先日、修復のために
お預かりした
お仏壇なんですが・・・
とんでもないところが
目立っていたんです
ご本尊の阿弥陀さまと
両脇の掛軸を
取り外すと・・・
塗装が
バリッバリになってます
なかなか
ここまでの状態を
見ることはありません
お仏壇の側面を確認すると
こちら側も
塗装がベロンとなってます
お仏間から取り出して
確認してみると
なんと
完全に塗装面が
バキッと剥がれています
この側面の反対側
つまり・・・
お仏壇の内側からも
確認をしてみると
亀裂が入ってます
さらに
反対側の側面にも
バシーーーンっと
20cm以上の亀裂が
ここまでになると
パテでの修復では
強度が足りないので
木地を丸ごと
変えることになります
亀裂や剥がれの
原因は・・・
塗装の「密着不良」
もともと
塗料と下地が
ひっついてない状態です
密着不良となった要因は
3つ考えられます
・塗装する面の汚れ
・足付け研磨の不足
・塗料の混合不具合
塗装する部分に
あぶらやホコリが
ついていると
塗料がのっかりません
また
たとえ汚れを取り除いても
塗装する面が
ツルッツルのままだと
塗料がのりにくくなります
さらに塗料の配合が
間違っていると
キレイに仕上がらない
こともあります
今回に関しては
おそらく・・・
足付け研磨が
不足していたのではないか
と考えています
足付け研磨とは
塗装をする面に
あえて
細かい傷や凹凸をつけて
塗料との密着を高めて
剥がれにくくすること
そうすることで
後々に寒暖差や
乾燥&湿気による
影響が出にくくなります
・・・しかし
この研磨作業は
意外と時間がかかります
実際には
足付け研磨をしなくても
塗装は出来ます
しかし
この手間を惜しむと
今回の様な状態に
なってしまうんです
たしか・・・
20年前に別のところで
修復したんですよ
そうですか・・・
経験上ではありますが
20年ちかくで
この状態になることは
あまりありません
もしかすると
以前の修復において
研磨が不足していた
のかもしれません
研磨作業は
塗装全体の3割近くの
時間がかかるので
その手間を
省いていてしまったかは
分かりませんが
残念ながらこのような
状態になってしまいました
それほどまでに重要な
傷をつけるという
表面処理
これは
私たちが何かを
身につける時にも言えます
これまでの経験や
学んできた知識を
一旦、手放すこと
そうしなければ
新しいものは
身につきません
お釈迦さまは
ある国の王子さまとして
お生れになられました
地位もあり
名誉もあり
財産もある
そして
きれいな奥さまも
いらっしゃったそうです
現代の私たちが求めている
すべてのものを
兼ねそなえた環境でした
しかし・・・
私たちにとって
理想とする生活環境
そのすべてを捨てて
自ら家を出て行くことで
悟りをひらかれました
そうすることで
人としての生き方の
真理を発見されます
もしも
国の王子さまとして
全てを手に入れたままだと
真理にたどりついて
いなかったのかも
しれませんね
自分が本当に
何を求めているのか
自分自身と
向き合ったからこそ
全てを手放す覚悟が
出来たのかもしれません
お仏壇にお参りをして
仏さまご先祖と
向き合うことは
自分と向き合う
時間にもなり
なにかを
手に入れる前に
今あるものを手放す
そんな
気付きを得られる
きっかけにもなります
靴を履き間違えた
次男
これも一つの経験となり
足下を見直す
きっかけになるのかも
と自分に
言われているような気がした
朝でした
音羽屋では
お仏壇をとおして
仏教の教えで
生きるヒントを
ご先祖さまからは
生きる力を
イキイキできる
ブツダンライフを
お届けします
本日もお読みいただき
ありがとうございました
ちなみに・・・
今回の靴のことは
年を取ってから
いクツになっても
言われ続けるかも
これは・・・くつ辱ですね
Profile
お仏壇の修復業を主として、広島県内を中心に仏壇に関するお困り事を解決しています。
中国地方で唯一工法特許を取得した洗浄技術の使用許可を持っています。
お仏壇を美しく、よみがえらせることで、より多くの家の、その家らしさをよみがえらせていきます。
音羽屋では、まごころこめて、お仏壇を修復することで
プロフィール詳細「仏教の教えで生きるヒントを」
「ご先祖さまからは生きる力を」
イキイキできるブツダンライフを伝えていきます!