「講中がのうなっての~」
とお聞きました
報恩講のお仏壇の飾り方
3つのポイントとは?
お仏壇には生きる
秘訣がいっぱい
職人が毎日
ブツブツ言ってます
(610日目)
↓ ↓ ↓
いつもお仏壇のことを
考えている
お仏壇のお困りごと
解決人のヤマケンです
このブログは
仏壇職人のぼくたちが
大切なお仏壇のことで
お悩みのあなたに
お届けするブログです!
これまでの修復実績を
確認したい方はコチラから
報恩講さんが
あるんですよ~
もうそんな時期ですね
その時のお仏壇の
飾り方ってあるの?
はい!
3つのポイントがあります
お寺さんから
ご案内が届きました
「報恩講」(ほうおんこう)
の時期になりましたね~
広島は安芸門徒と呼ばれる
浄土真宗(じょどしんしゅう)
のご門徒さんが多い地域
報恩講では
浄土真宗をひらかれた
宗祖 親鸞聖人(しんらん)の
御命日を偲び
そのご恩に報いるという
浄土真宗にとって
もっとも大切な仏縁です
親鸞聖人の祥月命日は
旧暦の11月28日
この日の前後になると
お寺さんでは
法座(ほうざ)が開かれたり
それぞれのご家庭に
お寺さんが
お参りに来られたり
ザックリいうと
親鸞聖人の御命日に
改めて浄土真宗の教えに
出会えたことに感謝して
いま一度
この尊い教えを
味わいましょうという
特別な日になります
今年の春には
山口県のお寺さんで
親鸞聖人の銅像の塗替えを
させてもらいました
本年が
親鸞聖人御誕生850年
浄土真宗立教開宗800年
という節目であることから
40年以上ぶりに
銅像をキレイにしておこうと
ご依頼頂きました
銅像に限らず
お仏壇においても
節目にご相談を頂くことがあり
皆さんが
お参りに来る前に
綺麗にしておきたくて
と、報恩講の前に
ご依頼頂くことがあります
なぜ、皆さんが
お家にお参りに来られるのか?
これは
「講中」(こうじゅう)
という仕組みになります
講中や報恩講の
「講」という言葉は
仏教の教えを聞いて
自分たちの信仰を確かめ
学んでいく集まりになり
勉強会のような
意味合いですね
親鸞聖人も
師匠である法然上人(ほうねん)
のご命日に
皆さんと集って
仏法を聴き、お勤めをして
語り合っておられたそうです
講中のグループ内では
その年に集う家が
輪番制で周ってきます
自分の家のお仏壇の前に
勉強仲間が集うので
その時までに
お仏壇を整えておこう
という流れから
修復のご依頼があります
講中のような集いは
ご不幸があれば
その悲しみを分かち合い
お祝いがあれば
ともに喜びあえる
「困った時はお互い様」
という
日本ならではの
助け合える仕組みとして
いい意味での
シガラミになります
ただ、先日も
講中をやらなくなったと
お聞きしたので
最近ではそういう
シガラミは面倒だなぁ
という風潮のほうが
強いのかもしれませんね
親鸞聖人の銅像修復は
コチラのブログから↓
そんな浄土真宗において
大切な「報恩講」ですが
大きな節目なので
ご自宅でも
お仏壇のお飾りを
整えてみてくださいね
その時に重要な
3つのポイントがコチラです
・赤いロウソク
・五つの仏具で
・打敷を使って
それぞれを
簡単に説明していきます
普段のお参りでは
白いロウソクを使いますが
報恩講では
赤いロウソクを
使用するとされています
浄土真宗においては
大切なお参りで
このような赤色のろうそくを
使うことが多く
新しいお仏壇を
購入した時などにも
赤いロウソクを灯します
次に
三具足(みつぐそく、さんぐそく)
から五具足(ごぐそく)に
並べ方を豪華にします
あれ?
普段からうちの家では
五つ並んでるけど・・・
と思われる方も
いらっしゃるかと思いますが
本来は
左から花立→香炉→灯立と
三つの並びの「三具足」が
一般的とされています
お寺さんでも日常は
この様に三具足に
なっているんです
報恩講では
豪華フルセットで
五具足で並べるのですが
並べる順番は
両端から順に
花立→灯立→香炉
となります
なぜ
このような順になるかは
またの機会に
お話しいたしますね
打敷(うちしき)というのは
写真のお仏壇で敷いている
三角形の敷物のことです
あれれ?
これも普段から
敷いてあるけど・・・
確かに当社でも
お仏壇をお納めした際には
敷くことが多いのですが
五具足と同様に
お仏壇がキレイになったり
年忌のお参りといった
節目のときにだけ使用します
打敷は地域によって
敷き方も異なっており
裏側に
することもあるですが
こちらも
またまた別の機会に
・・・と送ってばかり
以上のように
特別な日である報恩講には
・赤いロウソク
・五つの仏具で
・打敷を使って
いつもより豪華にして
お参りしてみてくださいね
報恩講の「報恩」は
恩に報いる(むくいる)
だけではなく
恩を報せる(しらせる)
と読むことも出来ます
私たちは生きている間に
ご先祖や親の恩
学校の先生の恩など
いろいろなご恩を頂きます
恩を報せるとは
頂いている恩に気付いて
次は私たちが
恩を送っていきませんか?
ということ
「恩に気付く」ことが
「知恩」
さらに一歩進んで
「自分も誰かに恩を送る」
ことが「報恩」となります
ありがたいな~
と感じることがあれば
お返しをするだけではなく
こんどは
自分が他のだれかのために
動くことで
恩が送られていく
報恩講でのお参りを
恩の輪が広がっていく
きっかけにしたいですね
ブログの先送りは
早めに取り返さないとです
音羽屋では
お仏壇をとおして
仏教の教えで
生きるヒントを
ご先祖さまからは
生きる力を
イキイキできる
ブツダンライフを
お届けします
本日もお読みいただき
ありがとうございました
ちなみに・・・
銅像洗浄のときは
親鸞さんのお顔を
ゴシゴシゴシゴシ
汚れを取るために
強めにこすっても
シンラン顔を
してくださいましたよ
Profile
お仏壇の修復業を主として、広島県内を中心に仏壇に関するお困り事を解決しています。
中国地方で唯一工法特許を取得した洗浄技術の使用許可を持っています。
お仏壇を美しく、よみがえらせることで、より多くの家の、その家らしさをよみがえらせていきます。
音羽屋では、まごころこめて、お仏壇を修復することで
プロフィール詳細「仏教の教えで生きるヒントを」
「ご先祖さまからは生きる力を」
イキイキできるブツダンライフを伝えていきます!