お線香が原因で火災!?
お線香が倒れる原因と
ロウソクが引火するかを
実際にやってみると・・・
お仏壇には生きる
秘訣がいっぱい
職人が毎日
ブツブツ言ってます
(667日目)
↓ ↓ ↓
いつもお仏壇のことを
考えている
お仏壇のお困りごと
解決人のヤマケンです
このブログは
仏壇職人のぼくたちが
大切なお仏壇のことで
お悩みのあなたに
お届けするブログです!
これまでの修復実績を
確認したい方はコチラから
お線香は
危ないんかの~?
はい、危険です!
どうやって
火がつくんじゃろ?
実はですね・・・
とんでもないことに・・・
田中角栄さんの
ご自宅だった建物から
火災が発生
大きな火の手と
すごい煙が
出ていたようです
人命に影響は無かったものの
ご近所の方は
怖かったはずです
火事の原因は不明ですが
田中真紀子さんの
「お線香をあげた」
という話しを聞かれて
お線香で火事になるの?
と思うかもしれませんが
実際にあるんです
令和元年のデータですが
出火件数3万7683件のうち
ロウソクなどによる火災は
427件で1.1%
全体からみると
割合は低いのですが
仏壇における火災は
毎年、発生しています
そこで今日は
これまでの体験や
調べたこと
実際に実験してみた
・お線香が倒れる原因
・ロウソクからの引火
・仏壇火災を防ぐ方法
について
お伝えさせてください
お仏間の畳に
お線香による焦げ跡
これを
よく見かけます
そもそもなぜ
お線香が畳に落ちるのか?
浄土真宗と日蓮正宗では
お線香を寝かせるので
倒れることはありませんが
その他のご宗派では
このように
お線香を立てて焚きます
灰の中にグッと挿すので
よほどの強い風や
モノが当たらない限り
香炉から落ちることは
ありませんし
途中でポキッと
折れることもありません
原因は
お線香を続けて焚く時に
前のお線香のそばに
挿すからなんです
分かりにくいので
実際にやってみました
前の線香が短くなったので
そのすぐそばに
新しいのを挿してしまうと
灰の近くで
前のが燃えているため
新しい線香の下の方が
燃えてしまい
だんだんと
傾いてくるんです
あきらかに
傾いているのが
分かるでしょうか?
このまま
下の方が先に燃えて
ポキンっと折れて
畳に転がっていくんです
その火種が
座布団の上に落ちると
大変なことに・・・
「無炎燃焼」といって
炎が出ないまま
燻ぶっている状態になり
空気や
燃えるモノにふれると
一気に炎が立ち上ります
先ほどのお線香を
引っこ抜いてみると
本当に焦げてました
ご法事の時などは
お線香の香りを
絶やさないようにするため
継ぎ足し継ぎ足しで
お線香を焚くことが
ありますので
前のお線香の
スグ近くに挿さないよう
ご注意ください
また
灰にたまったホコリも
引火の原因になるので
気を付けてくださいね
お仏壇での火災
その原因の一番は
やはりロウソクです
ロウソクから
引火してしまうのは
・倒れる
・触れる
・短くなる
この3つの状態の時です
ロウソク立てに
当たってしまい
バタっと倒れた時
そこに
燃えるものがあると
引火の原因になります
スグに戻して
消火すれば大丈夫ですが
気付かないうちに
ロウソクだけが
倒れることもあります
それは
ロウソクの大きさが
ロウソク立ての芯より
小さい時です
裏側の穴が
芯よりも小さいと
ロウソクが割れてしまい
割れていることで
バランスが崩れて
倒れてしまうんです
小さいロウソクを
使う時は
強く差し込まない様に
注意してくださいね
ロウソクに
火がついたままで
向こうにあるものを
取ろうとして
服に引火してしまう
これが
意外と多いんです
消防の調べによると
綿素材の長袖など
2,3秒で引火するので
かなり危険です
必ず火を消してから
手を伸ばすように
しましょう
郡山消防のYouTubeに
実験の動画がありました↓
ロウソクの火が短くなり
その近くにあるモノに
引火することがあります
写真のような
お供え物用のかえしや
造花の葉っぱやお花など
炎の先が当たるだけで
一気に火がつきます
それだけではなく
お仏壇本体が
燃えることもあります
先日お預かりした
お仏壇の棚部分が
真っ黒に焦げています
これだけで済んで
本当によかったのですが
お仏壇は
燃えやすい素材なので
内部でロウソクに
火をつけるのは危険
・倒れる
・触れる
・短くなる
これら3つの状態になると
引火の可能性が
高くなるので要注意です
そして、もう一つ
「水」が原因で
ロウソクの火から
引火することもあるんです
これには
僕もおどろきましたが
今日は長くなりすぎたので
明日のブログで
火災防止の方法と一緒に
お伝えさせてもらいますね
こちらは
7年前にお預かりした
実際のお仏壇ですが
お仏壇の中が
引火してしまい
全体的に燃えています
お客様が臭いで気が付き
家に燃え移ることは
ありませんでした
そして
燃えてしまった本体は
修復をさせてもらい
綺麗にもとに戻りました
この時期は
空気が乾燥しています
火の取り扱いには
本当にお気を付けください
それでは続きは
明日のブログで
音羽屋では
お仏壇をとおして
仏教の教えで
生きるヒントを
ご先祖さまからは
生きる力を
イキイキできる
ブツダンライフを
お届けします
本日もお読みいただき
ありがとうございました
ちなみに・・・
写真を撮るために
ロウソクを倒したり
袖を近付けたり
しましたが
簡単に燃えそうで
本当に危なかったです
火は怖い
ヒーーー
Profile
お仏壇の修復業を主として、広島県内を中心に仏壇に関するお困り事を解決しています。
中国地方で唯一工法特許を取得した洗浄技術の使用許可を持っています。
お仏壇を美しく、よみがえらせることで、より多くの家の、その家らしさをよみがえらせていきます。
音羽屋では、まごころこめて、お仏壇を修復することで
プロフィール詳細「仏教の教えで生きるヒントを」
「ご先祖さまからは生きる力を」
イキイキできるブツダンライフを伝えていきます!