どうする家康!
ホットサンドが焦げたぞ!
300年前の掛軸を
見分ける方法とは?
お仏壇には生きる
秘訣がいっぱい
職人が毎日
ブツブツ言ってます
(571日目)
↓ ↓ ↓
こんにちは!
広島でお仏壇のことなら
音羽屋の山縣です
わたしたちは
お仏壇をとおして
「仏教のおしえ
で生きるヒントを」
「ご先祖の想いで
生きるチカラを」
イキイキ生きる
ブツダンライフを
お届けしています!
これまでの修復実績を
確認したい方はコチラから
うわっ!丸焦げ!
ぼ~っとしてて
こっちはおいしい!
ホット、よかった!
今朝はホットサンドを
作ってみました
が・・・
何枚かはキッチリ失敗
中身は残りものポテサラ
ゆで卵、キャベツ、ハム
などなど
パンの上に
ちょっと多めに
具をのせて
ギューーーっとしながら
コンロで焼きます
焼いていくうちに
専用のはさむ道具が
アツアツになってくるので
4枚目のときに
1枚目とおなじ時間で
焼いてしまうと
真っ黒こげに
それなら
まだましで
朝からボーーーっと
してたんでしょうね
裏側のパンをはさまずに
焼いてしまい
タマゴがつぶれた
オープンサンドに
なってしまいました
これはこれで
美味しかったんですが
サンドっていう位なんで
当たり前ですが
裏側は重要ですね
裏側といえば
お仏壇にお祀りしてある
ご本尊の掛軸
その裏側には
とっても貴重な情報が
記載してあるんです
例えばこちらの
修復の仕上がった掛軸
周りの表装はお直しして
中心の阿弥陀如来さまは
当時のままにしてあります
当時?
というと
この掛軸がいつ頃の
モノであるか?
その年代を読み解く
ヒントが
裏側に記載してあります
裏側を見てみると
新しい裏打ちがあり
その中央には
古い紙が貼ってあります
これを
「裏書」(うらがき)といい
ここに重要な情報が
もう少し拡大をして
読み解いてみましょう
「釋法如」(しゃくほうにょ)
の文字とその下には
花押という昔のサインが
記載してありました
釋法如という方は
西本願寺の歴代門主になり
浄土真宗を開いた
親鸞聖人を初代として
第17代にあたる方で
西暦1707年~1789年に
ご存命だったとのこと
1789年というと
今から234年前になるので
約250年近く前の掛軸
と言うことが分かるんです
江戸時代中期から
その家に代々
伝わっているという掛軸
江戸中期といえば
暴れん坊将軍で有名な
徳川吉宗公の頃ですよ
「成敗してくれん」
ん~
歴史のロマンを感じます
浄土真宗(じょうどしんしゅう)
ではお仏壇に掛ける
ご本尊の阿弥陀さまの掛軸を
京都の本山である
西・東本願寺より
お受けするのが慣例
となっていて
先ほどのように
本山の掛軸の「裏書」には
ご門主(門首)の
お名前が書かれています
そのお名前から
いつ頃お受けした掛軸か
を読みとっていくのですが
来週
お納めする予定の掛軸は
さらに古いものになります
もともとの裏書も
お預かりした時には
かなりボロボロに
ここから
なんとか修復をして
残っている箇所を
拡大して見てみると
めちゃくちゃ
読みずらいですが
「釋寂如」(しゃくじゃくにょ)
と書かれています
第14代のご門主で
1651年~1725年を
生きられたお方
計算をすると
おおよそ300年以上前の
掛軸と言うことになります
300年前と言うと
江戸前期
徳川家康、秀忠、家光の
徳川三代のあとの
家綱→綱吉→家宣のころ
もう目の前まで
あの徳川家康に
近づいた感じですね
「どうする家康」が
ドラマの世界ではなく
わが家の歴史の一部として
脈々と流れているような
そんな雰囲気ですね
裏側を見なくても
古いモノかどうかを
見分ける方法が一つあります
写真のように
上側の後光の本数が
8本の掛軸よりも
6本の掛軸の方が古いです
と言っても
浄土真宗「本願寺派」の
掛軸に限ったことで
その昔、浄土真宗が
「本願寺派」と「大谷派」の
二つに別れてから
本願寺派はこれから
阿弥陀さまの上の後光を
8本にしよう!
となってからの掛軸か
その前の掛軸か
という違いなんです
実際に本日ご紹介した
250年前の掛軸は8本
300年前の掛軸は6本
となっていました
いずれにしても
10代ぐらい前のご先祖が
お受けしたという
貴重な掛軸
江戸時代にお受けしてから
明治、大正、昭和、平成
そして令和
6つの時代をまたいで
目の前におられる
阿弥陀如来さま
それぞれの時代で
飢饉で
食べるものが無かったり
疫病で
沢山の人が亡くなったり
災害や戦争も
あったことでしょう
そういった
困難を乗り越えて
家を繋いできたご先祖
その先祖の姿を
お仏壇の中から
ずっと
見守ってくださった仏さま
どこかで
誰かがいなくなると
繋がらなかったいのちであり
信仰のこころが
薄れてしまったら
繋がらなかった仏さま
そのことに
想いを馳せるだけで
今のいのちがどれだけ
尊い命であるか
ということに
気付くことが出来ます
代々のお仏壇に
お参りをすることが
出来るということは
それだけで
とても尊いことなんです
この尊いいのちを輝かせて
次の世代へと
繋いでいきたいものですね
音羽屋では
お仏壇をとおして
仏教の教えで
生きるヒントを
ご先祖さまからは
生きる力を
イキイキできる
ブツダンライフを
お届けします
本日もお読みいただき
ありがとうございました
ちなみに・・・
真っ黒に焦げた
ホットサンドは
もちろん
僕が頂きました
これで
頭が黒々としてくるかも
グフフフ
どうするハゲヤス
Profile
お仏壇の修復業を主として、広島県内を中心に仏壇に関するお困り事を解決しています。
中国地方で唯一工法特許を取得した洗浄技術の使用許可を持っています。
お仏壇を美しく、よみがえらせることで、より多くの家の、その家らしさをよみがえらせていきます。
音羽屋では、まごころこめて、お仏壇を修復することで
プロフィール詳細「仏教の教えで生きるヒントを」
「ご先祖さまからは生きる力を」
イキイキできるブツダンライフを伝えていきます!